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39.松島球場のナイターの設備
夜間照明が点灯された松島球場
市民スポーツが利用野球好きの地域住民

 「一般市民が使用する球場にもナイター設備を」という要望に応えて平成二年五月から点灯されシーズンになると午後十時まで白球が飛び交う。
 社会教育の中でも重要な役割を果たす市民スポーツは、その性質上、休日や夜間の余暇を利用して行われるのが大半であるため屋内スポーツに重点が置かれ勝ちになるが、何といっても野球は市民に一番親しまれているスポーツであり、ファンの数も多い。早くからナイターが行えるグランドの開設がもとめられていた。
 戦争が終わると同時に隆盛に向かった野球のグランドとしての松島球場の出現は大きな意義があったが、元をただすと、この地は松島花街が戦災を受けた焼け跡であり、花街が復興の地を外に求めたため、公有地となった土地である。
 松島球場が開設された昭和二十年代には慢性的にスポーツ施設が不足していたので,来る日も来る日も早朝から絶え間なく利用されたが、都心の過疎化と残留市民の高齢化にともない平日の利用が少なくなった。 同時に夜間の余暇利用が市民スポーツの振興に有意義であることが理解されてナイター設備が施されることとなった。 平成九年にはここから指呼の間に大阪ドームが完成する。松島球場が各種競技に多目的に利用される時が近い。
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