36.川口教会と大阪教会 |
このキリスト教の両教会は、プロテスタント基督教会であつて、プロテスタントの大阪における伝道の端緒は米人ウイリアムス師に始まる。明治三年三月、彼は川口居留地の自宅に礼拝堂を設け、同五年米国から来任した宣教師アーサー・R・モリスが聖テモテ学校を興す事により川口基督教会の前身である聖テモテ教会が誕生する。明治二十四年に川口教会を名乗ったが、同三十年に着任した名出保太郎長老の献身的奉仕によって、やがて煉瓦造の会堂と会館および木造の牧師館が大正九年四月に完成した。戦災で外壁を残して被災した旧会館は、戦後、旧に模して復元された大阪の近代建築史の一翼を担う存在になっている。 |
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