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14.茨住吉神社  
街並に調和した再興の茨住吉神社
九条島の旧くからの鎮守明治期の地域発展の基盤

 茨住吉神社は、寛永元年(1624)に九条島の土地が開発されたのを機に代官香西皙雲とともに土地守護を祈って、開発者の池山新兵衛がこの地に住吉の四神の分霊を勧請(迎え祀ること)し往来船舶の安全を祈ったのに始まる。大楠が繁茂し沖を行く舟の目印になっていた。
 住吉の名の上にわざわざ茨の文字を冠したのは、分霊を灘の住吉神社(莵原=うばら住吉社)から迎えたためとの説もあるが、このあたりは夏に池沼の水上部に黄緑の花を咲かせる淡水草の茨藻の群生に適しているし、江戸時代には社頭の池に燕子花(かきつばた)を住吉の浅沢池から移し植え名物にしたというから、やはり勧請は住吉の大社の説を採る方がふさわしいと考えられる。
出店で賑わう昭和初頭の境内
 御旅所は九条島の先端の波除山に設けられ夏の禊の神事には盛大な渡御が行われた。また、明治中期から毎月三と六の日に呉服市と骨董市が境内で開かれて、その繁盛ぶりに大道芸が追随し、西大阪の歓楽街のさきがけとなった。
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